2014年7月21日 (仮訳)イラン産のPreussia属菌2新種 Asgari, B. & Zare, R., 2010. Two new species of Preussia from Iran. Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2010/00000090/F0020003/art00016 [Accessed July 21, 2014]. 【R3-00926】2014/07/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イランの東アーザルバーイジャーン州の2か所でオオムギの枯れ葉に発生した菌を、それぞれPreussia persica、P. polymorphaとして新種記載した。 前者は子嚢果が毛状で半透明、1-3つのいくぶん長い頸部を持ち、子嚢胞子の末端が狭くて丸く、中央付近でよじれるほとんど平行な発芽溝を持つことなどで特徴づけられた。 後者は子嚢および子嚢胞子が多型であり、Chrysosporium属様アナモルフを持つことなどで特徴づけられた。 Sarab, East Azerbaijan, Iran (新種) Preussia persica Asgari & Zare 語源…ペルシャの 【よく似た種との区別】 Preussia minima リター菌である 子嚢が類似している 子嚢胞子が類似している 偽側糸が類似している ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果が球形~類球形ではなく洋梨形 本種と異なり子嚢果が半透明でない 本種と異なり子嚢果の頸部が小さい乳頭形 本種と異なり子嚢果に毛を欠く 本種より子嚢が僅かに短い 本種より子嚢が僅かに幅広い 本種と異なり子嚢胞子の末端が狭く丸いのではなく広く丸い ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Preussia minimoides 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の頸部が短い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が僅かに長い 本種と異なり子嚢胞子の末端が狭く丸いのではなく広く丸い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が狭く深い 本種と異なり子嚢胞子の発芽溝がほぼ平行ではなく斜め~対角線方向で、中央付近でよじれない ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Preussia isomera 子嚢果に乳頭形~円筒形の頸部を有する 子嚢胞子の形状が同一 子嚢胞子の隔壁が同一 子嚢胞子の発芽溝の形状が同一 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果に毛を欠く 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢の最も幅広い部位が中央より上部 本種と異なり子嚢内部で胞子が上部で2列、下部で1列で配列する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Preussia mediterranea 子嚢が類似している 子嚢胞子が類似している ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が半透明でない 本種と異なり子嚢果に孔口を欠く 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の発芽溝がほぼ平行ではなく主に対角線、斜め、平行方向 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Preussia chaetomioides 子嚢果に毛を有する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の毛の幅が広い 本種と異なり子嚢果の毛が無色ではなく褐色 本種と異なり子嚢果の毛が分枝することが稀 本種と異なり子嚢果に長い頸部を有する 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢に長い柄を持つ 本種と異なり子嚢全体で胞子が斜め方向に2-3列に配列するのではなく、上部では胞子が斜め方向に2-3列に配列するが下部では1列で配列する 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり子嚢胞子の発芽溝が中央付近でよじれない Preussia isabellae 子嚢果のサイズが類似している 子嚢果の毛が類似している 子嚢果殻壁の細胞が類似している 子嚢のサイズが類似している 子嚢の形状が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の形状が類似している コロニーが類似している ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果が球形に近い 本種より子嚢果の頸部が短い 本種と異なり子嚢果が半埋生 本種と異なり子嚢果の基部が短い装飾菌糸に覆われる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢の最も幅広い部位が頂部 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の隔壁が幅広く、本種ほどくびれない 本種と異なり子嚢胞子の発芽溝が中央付近でよじれるのではなく、中央部で強くしばしば波状に屈曲する ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Osku, East Azerbaijan, Iran (新種) Preussia polymorpha Asgari & Zare 語源…多型の(子嚢および子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Preussia intermedia 形態的にやや類似している 子嚢果に短い乳頭形の頸部を有する 子嚢が類円筒形 子嚢内部で胞子が2-3列に配列する 子嚢胞子の末端が広く丸い 子嚢胞子に斜め~対角線方向の発芽溝を有する 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なりChrysosporium属様アナモルフを持たない ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Preussia leporina 形態的にやや類似している 子嚢果が類球形 子嚢が類円筒形 子嚢胞子に平行~斜め方向の発芽溝を有する 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢の柄が長い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子の上部末端細胞の幅が顕著に狭い 本種と異なりChrysosporium属様アナモルフを持たない Preussia clavispora 形態的にやや類似している 本種より子嚢果の頸部が長い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が棍棒形に近い 本種と異なり子嚢胞子の末端細胞が丸く尖っており、中央細胞が樽形 本種と異なり子嚢胞子が細胞毎に容易に分離する 本種と異なり子嚢胞子に横断方向の発芽溝を有する 本種と異なりChrysosporium属様アナモルフを持たない Sporormiella anisomera 形態的にやや類似している 子嚢果が類球形~洋梨形 子嚢が棍棒状円筒形 子嚢胞子が紡錘形 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の頸部が長い 本種と異なり子嚢胞子の末端細胞が中央細胞よりも長い 本種と異なり子嚢胞子の末端細胞に斜め~平行方向の、中央細胞に斜め~横断方向の発芽溝を有する 本種と異なり子嚢胞子の鞘が広くなく狭い 本種と異なりChrysosporium属様アナモルフを持たない